今

じゃがいもは、北海道を代表する農産品で、その作付面積は53,100haでもちろん日本一です。年間の収穫量は2,237,000t、出荷量は1,824,000tとそれぞれ全国シェアの80%、84%を占める等、北海道はまさに「じゃがいも王国」です。

昼と夜の温度差が大きく、梅雨の無い北海道はじゃがいもの生産に最適な地域です。 現在、男爵芋とメ―クイーンという2大品種を中心に50種類もの品種が作付され、様々な食材・食糧に使われています。

起源

じゃがいもは南米ペルーの高地で発祥したとされています。病気に強く、冷涼で痩せた土地でもよく育ち、保存も容易な食糧として広がり、インカ帝国の時代にヨーロッパに広がりました。

日本では戦国時代の終わりごろに伝えられましたが、味が淡白で見た目も悪く、あまり普及しなかったといいます。 18世紀末に北海道・東北地方に飢餓対策の食糧として持ち込まれました。厳しい気候でも育つじゃがいもは、保存もしやすい事から重宝されました。

ヨーロッパにおいてもアダム・スミスが「国富論」で「小麦の三倍の生産量がある」と高く評価し、庶民の食糧として爆発的に普及しました。 今では米、麦、トウモロコシとならび「世界四大作物」の一つに数えられています。

特徴

でんぷん質、ビタミン、カリウムを豊富に含んでいます。特にビタミンCの含有量が多く、フランスでは大地のリンゴ(pomme de terre ポム・デ・テール)と言われています。

じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷん質に護られて加熱しても壊れにくいため、栄養価の高い食糧として広く流通しています。 北海道では単純に茹でたじゃがいもに塩やバターを乗せて食する「じゃがバター」が野趣あふれるメニューとして、観光客等に人気です。 またポテトチップスやフライドポテト等、多くの加工食品にも使われています。

語源

「じゃがいも」は正式には「馬鈴薯(ばれいしょ)」と言いますが、普及しているのは圧倒的に「じゃがいも」という呼び方です。

日本にはジャワ(現インドネシア)のジャガトラ(現ジャカルタ)の港から入ってきたため「ジャガイモ」と呼ばれるようになったとされています。

じゃがいもは白や紫の美しい花をつけます。
詩人・石川啄木が「馬鈴薯の花咲く頃となりにけり 君もこの花を好きたまふらむ」と詠み、16世紀のフランス王妃マリー・アントワネットは、舞踏会での髪飾りにじゃがいもの花を選んだそうです。